年度内の単元が終わると、「お楽しみ実験」と称して気楽な実験を行っていました。
子どもたちが単純に「楽しい!」と思える実験、ということでタイトルの人工いくらを作っていました。
こちらは準備だけ。
後は説明を加えながら、子供たちがワイワイ主体的に取り組んでいました。
そんなに危険性もないのでこちらも気楽な気持ちで見守ることができる実験です。
準備するもの
一グループ6人と仮定した、一グループ分
・アルギン酸ナトリウム(人工いくらになるもの) 2g
・塩化カルシウム(アルギン酸ナトリウムを固める液) 40g
・絵の具
・500mLのペットボトル
・500mLのビーカー
・ガラス棒
・スプーン
必ず必要なのはこの辺りですね。
あとは、実験しながら足りない道具を考えさせて取りに行かせてもいいと思います。
ちなみに、アルギン酸ナトリウムの2gは、練習として天秤で測り取らせていました。(その場合は薬包紙が要)
実験方法
調べると、様々なサイトで人工いくらの作り方について述べられていますが、私は以下のようにしていました。
1,2gのアルギン酸ナトリウムをまず4分の1ぐらいペットボトルに入れる。
2,大体40℃のお湯(水と90℃ぐらいの熱湯半分ずつでできます)を200mL準備し、ペットボトルに入れて蓋をして振る。
→アルギン酸ナトリウムがとけてトロトロになります。
3,残りのアルギン酸ナトリウムも3回ぐらいに分けて入れる→溶かすを繰り返す。(一気に入れるとダマになるため)
この時、おそらく溶け残りが出てくると思いますが、少しくらいなら気にしないでOKです。
4,500mLのビーカーに水を360mL用意する。
5,測り取った40gの塩化カルシウムを上記のビーカーに入れ、溶かす。
→この時、発熱反応が起こり水が温まります。この反応も子供たちに楽しませてあげてください。
6,3で作ったトロトロ液をスプーンに少し取り、5の液に入れると・・・・・・
→トロトロ液が5の中で固まります。掴めます。
7,いくらに色付けしたいなら、トロトロ液をカップに取り、ほんの少しの絵の具を混ぜる。
→ちゃんと混ぜてもいいけど、中途半端に混ぜてもマーブル模様になってきれいないくらになる。
8,色付けしたトロトロ液も5の液に入れて固める。
9,1分ぐらいしたらすくい上げて各自持ってきたペットボトルに入れさせる。
10,完成!!!
注意点
まず、塩化カルシウムの液は、イクラを作るとだんだんと固める作用が弱くなります。
なので、第一弾、第2弾と自分たちがどれだけ作るかの見通しを立てさせて、分けて使うといいです。
また、全員に体験してもらいたいので、私は、トロトロ液と塩化カルシウムの液を入れるカップを全員分配っていました(小分けのヨーグルトなどのカップ)。
すると実験を待つ人もいなく、色んな色をグループ内で分け合っていたので、とてもきれいな人工いくらが出来上がっていました。
そして、サイトによっては、トロトロ液をスポイトで吸い取って垂らす、と記入があるところもありますが、塩化カルシウムの液の中にスポイトの先を入れてしまい、スポイトの中でアルギン酸ナトリウムが固まりスポイトが使い物にならないことがあったので、私はスプーンでトロトロ液を垂らす方法を推奨しています。
最後、持ち帰りのペットボトルに水を入れるとイクラが浮いて素敵になります。
片づけについて
当たり前ですが、残った液をむやみに水道に流してはいけません。
私は水道の詰まりを懸念して、残った塩化カルシウムの液をトロトロ液が入っているペットボトルに入れ、振って固めてから、固めたものを取り出し、燃えるごみに捨てていました。(塩化カルシウムの液は捨てる)
最後に
この実験は本当に子供が楽しめる実験です。
自身の保育園児の子供も楽しんで行えるくらい、簡単でインパクトのある実験です。
自由研究なら、塩化カルシウムの液に浸す時間と人工いくらの強度についての関係性についても調べてみてもいいですね。
ぜひ、時間が余りましたらお試しください。
全部セットになったものはこちら↓
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